背中にきびがなかなか治らない場合や、赤にきびができてしまった場合などは、迷わず専門のクリニックに行くことをお勧めします。既に皮膚科で治療を受けた場合でも、満足のいくにきび治療の結果が出ないこともあります。そんな人も含めてにきび専門のクリニックを受診してみては如何でしょうか。

もともと背中にきびは自分で直接確認もしにくいので自己診断や自己治療で治すよりも、にきびクリニックを受診するほうが効率よく早く治療ができます。自己診断や自己治療などで治療をしてチェックが行き届かず、更にその方法が間違っていたりすると、悪化してしまうこともしばしばあるのです。

にきびクリニックでの治療法としてはケミカルピーリングやレーザー治療が主体となります。又、それに加えて内服による治療もありますから、各人の背中にきびの症状に応じた治療計画が立ててもらえます。同じ薬や治療を受けていたとしても、それぞれの食事や生活習慣によって背中にきびの症状も変わりますから、クリニックによっては食事の献立内容についても指導してくれる場合もあり、専門クリニックならではのキメ細やかな治療を行ってくれるのが特徴です。実際、自分ひとりではなかなか背中にきびは治療できませんし、特に跡になるのが困る女性などは、まずは１回相談してみるだけも損はないと思います。

背中にきびはなかなか手強いものです。顔のにきびは自分で見えますから洗顔などもしっかりできますし、チェックもしやすいのですが、背中は自分では直接見えませんし、ケアもしづらいわけです。

そこでまずは入浴剤のお勧めです。背中にきびには「草花木果・そうかもっか」のドクダミ入浴剤が100パーセントドクダミ成分なので効果がありそうです。ドクダミはドクダミ科ドクダミ属の植物で、漢方では解毒剤として用いられており、魚腥草桔梗湯、五物解毒散などに処方されています。この製品では乾燥したドクダミを1包ずつ袋詰めにしてあるもので入浴する際に袋を軽くもんでから浴槽に入れるだけでＯＫです。普段シャワーだけの人も入浴に切り替えてみたら如何でしょうか。

入浴といえばボディーシャンプーもポイントです。皮脂が原因の背中にきびではありますが、特に洗浄力の強いボディーシャンプーを使った場合は、本来皮膚に必要な潤いまでも取ってしまうことがあり、乾燥し過ぎた状態となって良くありません。ナイロン製のタオルでゴシゴシこするのも同様です。従ってボディーシャンプーは植物成分や保湿成分配合の比較的低刺激のものを選ぶといいでしょう。皮膚科などでは専用のボディーシャンプーもありますからこれもお勧めです。又、入浴後は、にきびケア用のローションをつけることを忘れないようにしましょう。つけにくいときには家族にお願いするのも手です。

にきびは顔だけにできるものではなく、症例では、顔の他に胸や背中などにも多く認められています。これは、にきびの元となるアクネ桿菌が顔をはじめ、胸や背中にもともと常在菌として多く存在しているので当然の「ことかもしれません。

最近の報告では処置がしにくい背中のにきびに悩んでいる人が増えているようです。前項から出てくるアクネ桿菌とは、にきびの原因となる細菌ですが、特に症状の重い赤にきびの元となる細菌です。アクネ桿菌は、嫌気性であり、又好脂性でもある細菌です。嫌気性とは外気に触れる事を嫌がる性質のことで、好脂性とは脂分のある状態を好む性質のことですから、毛穴の詰まった毛根周辺は、空気は入って来ませんし、いわゆる脂だらけの環境となっていますから、アクネ桿菌にとってはこの上ない繁殖環境となってしまうのです。

アクネ桿菌は毛穴に詰まった皮脂を栄養分として増殖し、いわゆる赤にきびを引き起こすわけですが、アクネ桿菌が増殖する前の、まだコメドレベルである白にきびや黒にきびという初期症状のうちに治療すれば悪化は防げます。治療方法はにきびのレベルによって異なりますが、基本的には脂性肌の体質改善と清潔にすることは基本中の基本となります。

にきびは、初期の状態では白にきび、黒にきびというものになります。白にきびは、日市の分泌量が増加し毛穴の詰まりから炎症したにきびが表皮に覆われ白い皮脂が透けて見える状態のことです。よく耳にする言葉ですがコメド（面皰）というのは、この表皮に覆われたにきびの白い状態のことを示す専門用語です。
黒にきびは、毛穴が開いたままの状態で毛穴につまったにきびの表面の酸化と汚れで皮膚の表面が黒く見えるにきびです。

この白にきびと黒にきびの時に清潔にしなかったり、汚い手でいじったりしていると炎症を起こして悪化します。炎症を起こすと赤みを帯びてきて赤にきびという状態になって以前より深刻な症状となります。専門的には丘疹といわれる赤にきびは、更に悪化させると化膿にきびという膿を持つものになり、ひどくなると組織が崩壊し火傷跡のようなケロイド状態になってしまいます。こうなると治っても跡ができるのでこうなる前に必ず治療をしなければなりません。

にきびができる一番の原因は過剰な皮脂分泌によって毛穴が詰まることです。この毛穴に詰まった皮脂を放置するとアクネ桿菌と結び付いて増殖するのです。洗顔が不十分であったり、化粧落としが不十分だったりして皮脂や垢が毛穴に詰まりやすいようです。

にきびはできる箇所にかかわらず誰にとっても悩みのタネだと思います。にきびとは、一般的に過剰な皮脂分泌を原因として毛穴が詰まってしまうことから起こす炎症のことをいいます。具体的には皆さんご存じの通り、患部が赤く腫れたりして細菌感染で膿んでしまい、痛みをともなうこともあります。

よく１０代などの若い世代ににきびができやすいので「青春のシンボル」みたいな言われ方もしますが、けっしてそうではなく、にきびは皮膚の病気で医学用語で尋常性座瘡と呼ばれています。そのうちに治るだろうと軽く考えていると悪化して後悔することになりますから油断してはいけません。
１０代の若い世代ににきびの発症率が高いのは、この時期の皮脂分泌量が特に多いからです。従って脂性肌の人の場合は中年になってもにきびに悩まされることがあります。

にきびで最も周囲しなければならないのは、初期治療を正しく行うことで、この初期治療がうまくいった時はいいのですが、これを怠ると悪化して炎症し、治った後ににきび跡が残ってしまいます。一度にきび跡ができてしまうと、これは自然にはもとの肌に戻ることはありませんから注意しなければならないのです。若い時期ににきびは仕方ないなどといって放置せずに、正しいにきびケアと治療をするようにしましょう。